読売育英奨学会とは

1964年に設立され、読売新聞東京本社が運営しています。これまでに約8万人以上の学生を送り出してきました。
入学から卒業までにかかる学費を奨学会が全額立て替えます。
新聞の配達や集金、チラシ折り込みなどの業務をおこなうことで奨学金の返済が不要になる上、読売新聞販売店から給与や賞与を支給します。
また、販売店の所長やアドバイザーなどが奨学生と向き合ってサポートしていきますので安心です。

読売育英奨学会の特徴

家庭の事情などで学費の用意が整わない学生に進学を断念してほしくないと考え、以下のような制度を用意しています。

読売育英奨学会

最大520万円まで返済免除!卒業時にはお祝い金あり

4年制で最大520万円が返済免除になります。また卒業までやり遂げた奨学生にはお祝い金の支給も!

毎月給与を支給&年2回の賞与もあり

奨学金のほかに、毎月給与を支給します。賞与も支給されるので、生活費もカバーできます。

家賃0円の完全個室を提供

家賃だけでなく、敷金・礼金もかからない部屋を提供します。個室なのでプライバシーも守られます。

配達エリアがコンパクトなのでスムーズ

購読者数が日本一の読売新聞ですが、その分販売店の数も多いのです。ですから、配達エリアがコンパクトで、スムーズに配達がこなせます。自転車で業務をおこなう場合にも、体力面の負担が少なく済みます。

4年制奨学生は修了年度に海外研修旅行あり

奨学生にはいろいろな経験をしてほしいと考えています。4年制の奨学生は4年目に海外研修旅行に参加することができ、知見を深めることができます。

業務内容

業務内容や勤務時間によって、3つのコースに分かれています。
基本的にはA,Bコースからの選択制です。Cコースは進学先の授業の状況によって適用となるほか、Cコースのみ選択可能であるエリアもあります。

  • Aコース:朝刊と夕刊配達 + 集金業務 + 付随業務 (1日平均6時間勤務)
  • Bコース:朝刊と夕刊配達 + 付随業務 (1日平均5時間未満勤務)
  • Cコース:朝刊配達 + 集金業務 + 付随業務 (1日平均4.5時間勤務)
    ※Cコースの採用には限りあり
<配達業務>

読売新聞販売店で扱う読売新聞と各種新聞(スポーツ新聞など)を配達します。自転車または原動機付自転車での業務です。電動自転車化も進めています。自転車などは販売店から貸与されます。

<集金業務>

毎月23日ごろから翌月15日ごろまでの期間に購読料金を集金し、刊行物などを配布します。銀行振替などの読者にも刊行物や領収書の配布が必要です。領収書の作成や集金状況の報告なども業務に含まれます。

<付随業務>

夕刊配達後に、翌朝の朝刊に折り込むチラシをセットします。
また、宣伝物のポスティングや配達区域の順路表、読者一覧表などの作成もおこないます。
販売店の電話番や掃除なども当番制です。

一日の様子

読売育英奨学会の奨学生はどのような一日を送るのでしょうか。

読売育英奨学会 一日の流れ

2時30分

朝刊が販売店に届いたら業務スタートです。
チラシを朝刊へ折り込む作業やビニール掛け(雨天)の作業をおこないます。
準備ができ次第、自転車やバイクへ積み込んで出発。1人平均300件前後を担当します。
2時間半から3時間ほどで配達終了です。

5時30分

このころには販売店へ戻ってきています。
朝食は販売店や自炊、外食で取ります。
仮眠を取ったり、勉強をしたりして過ごすなど自由です。

8時ごろ

各学校へ通学します。
奨学生たちは仕事と両立するために、午前中に授業を多めにとったり、1年次から単位を多めに取得したりと工夫しています。

15時ごろ

学校から帰ってすぐに夕刊配達へ出発します。
夕刊は件数が少ないため、1時間半ほどで販売店へ戻る学生が多いようです。
翌朝用に機械を使ってチラシをまとめておきます。

18時ごろ

食事や勉強、趣味など自由に過ごします。
同じ販売店の奨学生は近くに住んでいるので交流もあります。

21時ごろ

翌日に備えて、21時ごろ就寝します。

※業務内容やスケジュールは販売店によって異なります。

読売育英奨学会の待遇

各コースの給与や休日、お祝い金などは以下の通りです。

Aコース Bコース Cコース
給与 184,296円 136,800円 135,031円
賞与(年2回支給) 50,000円以上 30,000円以上 なし
休日 4週6休 4週6休 週休制
(1週間に1日)
保険 労災保険
自転車・バイク保険
社会保険
労災保険
自転車・バイク保険
労災保険
自転車・バイク保険
卒業祝い金 1年制/50,000円
2年制/105,000円
3年制/205,000円
4年制/305,000円
1年制/30,000円
2年制/65,000円
3年制/105,000円
4年制/155,000円
1年制/30,000円
2年制/65,000円
3年制/105,000円
4年制/155,000円

※2・3・4年制は、卒業時に卒業祝い金から読奨OB会費として5,000円控除。
※給与は2020年4月実績です。
※Aコースは社会保険の本人負担分が控除されます。
※所得税や住民税は2年次から控除されます。

また、以下の待遇はコース問わず共通です。

  • 休暇:有給休暇は初年度(半年経過後)に10日付与。以後、労基法に基づいて付与されます。
  • 部屋:販売店舗内または近くのアパート個室を提供。
       部屋もしくは販売店にシャワールームの設備があります。
       洗濯は近隣のコインランドリーなどを利用します。
  • 通学定期代:月額3,500円を超える分は販売店が負担
  • 健康診断:年2回の集団健康診断を受診可能(販売店が費用負担)。
  • 朝・夕食の用意(販売店により異なる):販売店で提供する場合は月29,000円が給与から控除。

仕事と学業を両立させながら生活していけるよう、給与と環境でサポートしています。

読売育英奨学会の奨学金

進学先の入学金や授業料、施設費、実習費、諸経費を立て替えて支払う制度です。
選考料や教材費、寄付金など、対象外となるものもあります。(一部、選考料の免除が受けられる学校もあります)
予備校については、入学金と本科授業料、諸経費が対象です。講習などは対象外となります。

奨学金として立て替えた学費の返済免除額は、コースによって異なります。

  • Aコース:毎年130万円まで (4年制の場合 520万円まで)
  • Bコース:毎年110万円まで (4年制の場合 440万円まで)
  • Cコース:毎年100万円まで (4年制の場合 400万円まで)
  • ※返済免除額を超える金額を奨学会が立て替えた場合には、差額を卒業年度の2月末までに奨学会へ支払うことになります。

読売育英奨学会の奨学生として生活を始めるまでの流れ

  1. 入会申し込み
    志望校が決まったころに、郵送で申込書を送って応募します。
    (合格後の申し込みは定員が埋まっていることがあるので注意が必要です。)
  2. 説明会・面接
    全国各地で開催される「説明相談会」に参加しましょう。
    制度の説明と面接は必須です。
  3. 内定
    内定したら奨学会より書類が届きます。
    医療機関で健康診断を受診して、健康診断書を提出します。
  4. 受験
    一般的な受験と同じく、出願して受験します。複数校の併願も可能です。
  5. 受験校に合格
    志望校の合否は奨学会へ連絡が必要です。
  6. 進学先が決定
    進学する学校が決まったら、入学手続きをおこないます。
    合格発表や進学先決定から手続きまでの期間や方法によって手続きが異なりますので、確認しながら進めましょう。
  7. 所属する販売店決定
    3月初旬に勤務する読売新聞販売店が決まります。入会式や研修会についても同時に通知されます。
  8. 入会式・研修会
    入会式や研修会を実施します。
    入会式と研修会が終わると各販売店へ戻り、奨学生生活が始まります。

就職支援について

読売育英奨学会では、奨学生たちの就職を支援しています。

読売育英奨学会の就職支援

就職活動をする際には読売育英奨学会理事長からの「推薦状」を発行可能です(希望者のみ)。
また、年に数回「就活支援セミナー」が開催されるので、OBやOGの体験談や時間の使い方などのアドバイスを参考にしながら就職活動に取り組むことができます。
ほかにもビジネスマナー講座を開催するなど、奨学生の就職をしっかりとサポートします。

公式HPや連絡先

読売育英奨学会のことが気になったら、以下のホームページをチェックしたり、連絡したりしてみましょう。

公式HPhttps://www.yomisho.com/
電話番号:0120-430-116 (平日9:30〜17:30)
住所:〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1